今回のお話。
テーマは「介護用おむつ(おむつ)」について。
前回介護用おむつ・パンツなどの種類をお伝えしましたが、
今回からは具体的に一つ一つ見ていこうと思います。
第一弾は「おむつ」のご紹介。
エリエールが販売している「アテント」の商品紹介とともに、おむつについてのお話もさせていただきます。
※アテントでは介護用おむつの事を「テープ止めタイプ」という品名で販売されていますが、今回は「おむつ」と呼ばせていただきますね。
【目次】
おむつはどんな時に使う?
まず、おむつはどういった身体状況の方が使うのかというと、このような方が使うことがあります。
- 寝て過ごす時間が多い方
- 介護度が高い方
- 手すりや介助があっても立位保持が難しい方
- 医師の指示で立位ができない方
- 夜間のトイレ排泄が困難な方
おむつは介護度が高いなどの理由から「おむつ内で排泄をする方」が使います。
起き上がることが困難でも、横になったまま排泄介助を行うことができます。
また、基本的には「おむつ+尿取りパット」の組み合わせで使います。
アテントの公式サイトでは使い方の動画がありましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【おむつの使い方の手順とポイント】
- おむつの前後を持ち、両サイドに軽く引っ張って伸ばします。これにより左右の横もれギャザーが立ち上がり、身体にフィットしやすくなります。
- おむつの中に尿取りパットを入れます。おむつのギャザーの中に、尿取りパットのギャザーを入れ込むようにしましょう。こうすることで尿取りパットのずれを防ぐとともに、ギャザーが肌に当たることによってかぶれる等の皮膚疾患の予防にもなります。
- おむつのウエスト部分の位置は、骨盤あたりを目安にします。そうすることで前後(お腹と背中部分)のバランスが取れますよ。あわせて尿取りパットがズレていないか、前後でバランスがとれているかも確認します。
- お腹部分を両サイドにしっかりと伸ばし、よれないようにしましょう。おむつのお腹部分にはセンターラインが入っているので、そこを目安にテープが来るように止めます。
- テープを止める際のポイントは「中心によるように止める」こと。平行に止めるのではなくバッテンの形になるように中心に向かって止めましょう。
- 最後に、全体的におむつのヨレやずれがないか、前後のバランスが取れているか、きつく止めすぎていないか(目安はウエストに指2本分が入るか)を確認しましょう。
おむつのサイズの選び方
おむつを選ぶ際は、利用者様の体形に合ったものを選ぶようにしましょう。
基本的には、
- ヒップサイズに合わせる
- 身体に対して隙間ができない、あるいはテープを止めた際に締め付けない
といった物を選ぶのがベストですが、なかなかウエストを測る時間が取れないこともありますよね。
アテントでは以下のサイズでおむつを販売しています。
- S
- S~M
- M
- L
- LL
このようにサイズが豊富にそろっていますが、現場で実際に使っているものは利用者様の体格や性別にもよりますが、
【男性】
- 身長が低く細い方:「M」
- 身長が高く細い方:「M」
- 身長が高く体格が良い方:「L」
【女性】
- 身長が低く細い方:「小さめM」または「M」
- 身長が高く細い方:「M」
- 体格が良い方:「M」または「小さめL」または「L」
特に女性の方はウエスト回りにボリュームが出ていることがあるので、男性よりも女性の方が大きいサイズのものを使っていることがあります。
ですがこれはあくまで経験上の話なので、利用者様の体形を把握したうえで、おむつのサイズを選びましょう。
アテントの商品と比べてみると、
- 体型が小さい方:「S」または「S~M」
- 高身長または体型が良い方:「M」または「L」
を選ぶと良いと思います。
標準的で安心なのは「M」サイズかもしれませんね。
なお「LLサイズ」はおそらく使う機会が少ないと思いますが、それに関しても利用者様の体形を把握してから選んでください。
排泄ケアのポイント
おむつを使う時や交換するときは、以下のようなポイントがあります。
少し専門的な内容になりますが、とても大事なことなので把握しておくと良いでしょう。
- 皮膚の状況を確認する:発疹や赤みがないか
- おしりふきなどで皮膚をきれいにする
- 排泄パターンを知る:おむつの中は長時間湿った状態にしない
- その人に合ったおむつや尿取りパットを使う
中でも皮膚の状態をチェックすることは、床ずれ(褥瘡⦅じょくそう⦆)防止につながります。
横になっている時間が長ければ長いほど、地面(ふとん)に接している時間も長くなります。
その間に皮膚に対し圧力や負担がかかり、最悪の場合、床ずれ(褥瘡⦅じょくそう⦆)を発症してしまいます。
(褥瘡の詳細はここでは省かせていただきますね。長くなってしまうので・・・)
褥瘡になってしまうと、利用者様によっては治療に相当な時間がかかってしまいます。
褥瘡防止策として「体位交換(同じ個所に圧が集中しないように体の向きを変える)」も行いますが、それと同じく大切なのが「皮膚の清潔とおむつ交換」ですね。
ご利用者様にいつでも快適に過ごしていただけるように、排泄ケアのポイントをしっかり把握しておきましょう。
アテント商品の紹介
では早速アテントのオムツ商品を紹介していきます。
おむつ
【背モレ・横モレも防ぐ うす型スーパーフィットテープ式】
サイズ | ||||
おむつ | ヒップ(cm) | 個数(枚/1袋) | 吸水回数(約) | |
1 | S~M | 58~110 | 20 | 2回分 |
2 | L | 80~130 | 17 | 2回分 |
【背モレ・横モレも防ぐ テープ式】
サイズ | ||||
おむつ | ヒップ(cm) | 個数(枚/1袋) | 吸水回数(約) | |
1 | S | 50~75 | 34 | 4回分 |
2 | M | 70~95 | 28 | 5回分 |
3 | L | 90~125 | 24 | 5回分 |
4 | LL | 90~144 | 20 | 5回分 |
尿取りパット
【尿取りパッド スーパー吸収】
サイズ(cm) | 個数(枚/1袋) | 吸水回数(約) | |
男性用 | 21×36 | 51 | 2回分 |
女性用 | 21×49 | 51 | 2回分 |
【尿取りパッド 強力スーパー吸収】
サイズ(cm) | 個数(枚/1袋) | 吸水回数(約) | |
男性用 | 21×36 | 33 | 3回分 |
女性用 | 21×49 | 33 | 3回分 |
【長時間モレ安心パッド ワイドタイプ】
サイズ(cm) | 個数(枚/1袋) | 吸水回数(約) |
30×56 | 38 | 4回分 |
【夜1枚安心パッド】
サイズ(cm) | 個数(枚/1袋) | 吸水回数(約) | |||
ムレを防いで長時間吸収 | 28×49 | 39 | 4回分 | ||
巻かずに使える男性用 | 30×56 | 28 | 4回分 | ||
仰向け・横向き寝でもモレを防ぐ | 32×63 | 22 | 6回分 | ||
モレを防いで朝までぐっすり | 32×63 | 20 | 8回分 | ||
特に多い方でも朝までぐっすり | 32×63 | 16 | 10回分 | ||
たっぷり12回吸収で朝まで超安心 | 32×63 | 14 | 12回分 | ||
【楽天市場】【リニューアル】アテント 夜1枚安心パッド ムレを防いで長時間吸収 4回吸収 39枚【エリエール公式】:安心満足アテントストア
【楽天市場】アテント 夜1枚安心パッド 巻かずに使える男性用 4回吸収28枚【エリエール公式】:安心満足アテントストア
【楽天市場】【リニューアル】アテント 夜1枚安心パッド仰向け・横向き寝でもモレを防ぐ6回吸収 22枚【エリエール公式】:安心満足アテントストア
【楽天市場】大王製紙 アテント 夜1枚安心パッド 8回吸収 20枚:マツモトキヨシ楽天市場店
【楽天市場】【リニューアル】アテント 夜1枚安心パッド10回吸収モレずに安心 16枚【エリエール公式】:安心満足アテントストア
【楽天市場】【リニューアル】アテント 夜1枚安心パッド12回吸収たっぷり12回吸収で朝まで超安心14枚【エリエール公式】:安心満足アテントストア
【お肌安心パッド 軟便モレも防ぐ】
サイズ(cm) | 個数(枚/1袋) | 吸水回数(約) |
30×56 | 16 | 軟便200g |
尿5回分 |
【流せるおしりふき】
※トイレに流せますが、できれば流さずに捨ててください
まとめ
おむつのサイズや種類の多さに今回改めて驚かされました。
吸収率の良さや、肌への優しさ、使いやすさが工夫されていて、商品の説明を見ているだけでも『すごいなぁ』とつい声に出てしまいました。
今は介護用品がドラッグストアなどで手軽に購入できる時代です。
同時に「気軽に選べる」時代でもあります。
利用者様・介助者・介護者すべての方が安心して日々を過ごせますように。
ぜひいろいろな商品を使ってみてくださいね。
私のブログが一人でも多くの方の参考になりますように。。。
アテント公式サイト