今日のお話。
テーマは『靴』です。
施設で生活するうえで、
必要かつ選び方が重要になってくる内履き。
こちらについてもいくつかポイントをお話していきたいと思います。
※先にお伝えしておきますが、靴に関して私は専門家ではありません。
あくまで施設内においての私自身の経験をもとにお話ししていきますので、この部分についてはご了承ください。
それを踏まえたうえで、ご利用者様の身体状況に合わせた靴を、施設側さんとご相談され、選ばれてくださいね。
【目次】
1⃣どんな内履きがよいか
ご家族様が施設に入居された、あるいは今後入居される予定がある方で、
施設内(室内)で使用する靴は一体何を選んだらいいんだろう・・・
と迷われた経験がある方がいらっしゃると思います。
ご利用者の身体状況にもよりますが、
ほとんどの方は似たような形の内履きを使用されております。
一番のポイントとしては、
「靴」を選ぶことです。
スリッパやつっかけ(今時通じるかしら(;^ω^))タイプは、
決して!と断言できるほど、選ばないようにされてください。
(ただし例外がありますので、それはまた後程)
これらを選んではいけない理由として、
一番重要なことは「つっかかったり転びやすい」ということです。
過去に、サンダルタイプのものを使用されている方もいらっしゃいましたが、
そのサンダルタイプが好みとのことだったと思います。
杖なしでサクサク歩くことができる、
そういった方であれば、スタッフ側が身体状況を観察しながら使用を継続することも
可能ですが、正直不安な部分もあります(;^ω^)
なので、できる限り「靴」タイプのものを使用していただきたいです。
余談ですが、よくホームセンターなどで見かけるクロックスタイプのサンダル。
実は私はあれが苦手です。。。
私だけかもしれませんが、あのタイプのサンダルは、
歩いていて突然ブレーキがかかってしまうんです(・_・;)
何気なく歩いていたら突然床面に「キュ」ってくっつくような感覚。
なのでよく転びそうになっていました。
本物?のクロックスは履いたことがないのでわかりませんが、
格安で売られている似た形状のサンダルの室内での使用は、
個人的にはお勧めしません(^▽^;)
(この話はどちらかというとスタッフさん向けかな)
2⃣具体的にどんな形の「靴」を選ぶか
●男性の場合
これまでいろんな方の靴を見てきましたが、
ほとんどの方が、
(1)スニーカー もしくは (2)ファスナータイプ
を使用されておりました。
(1)スニーカー
こちらはごく一般的な普通のスニーカーですね。
一つ選ばれるうえでの注意点としては「紐靴」は選ばないことです。
やはり紐がほどけた時に、その紐を踏んづけてしまって店頭の可能性がある、ということですね。これが一番危険!
あとは紐がほどけてしまったときに結びなおす手間があるということもあります。
(靴ひもを結ぶ、という日常生活動作のリハビリにはなりますが(;^ω^))
なにより安全が一番!紐靴は避けるようにしましょう。
なので「マジックテープタイプ」のスニーカー
もしくは「紐なしタイプのスニーカー」を選んでくださいね。
(紐を結ばないタイプであれば、紐付きでも大丈夫です。)
(2)ファスナータイプ
こちらはどちらかというと介護用靴に分類されるかもしれません。
女性用だったら普通に靴屋さんでも見かけますが、男性用はどうかな・・・。
ですが最近では介護用の靴を専門店ではなく靴屋さんでも見かけるので、
一度探されてみてくださいね。
●女性の場合
女性の方はほとんどの方が介護用、というか介護に特化したタイプの靴を履かれていらっしゃいます。
この介護用の靴ですが、最近では靴屋さんでも見かけるようになりました。
(私が介護の世界に入ってからこの靴をしょっちゅう見かけていたので、
最初「流行ってるの?」とか思っていました(笑)そしたら、実はご高齢の方・要介護の方に特化した靴であるということをだいぶ経ってから知りました(;^ω^)ハズカシイ・・・)
具体的には(1)マジックテープタイプ と、 (2)ファスナータイプ があります。
(1)マジックテープタイプ
『快歩主義 L011』
こちらが私が一番よく目にしていたタイプの靴です。
介護用品を取り扱っているところや、今では靴屋さんでも見かけます。
私が実際に履いて試してみたことがないので、
正直履き心地はわからないのですが、
着脱は楽ですね。
あとデザインがシンプルだけれどお洒落。
こちらは施設ご利用者様ではなくても、
ご高齢の方の普段履きにもじゅうぶん使えると思います。
次に見たことがあるのが、
『快歩主義 L052』
こちらを利用されている方もいらっしゃいます。
こちらもデザインが素敵ですよ(*´ω`*)
快歩主義【L011】
快歩主義【L052】
【その他】
こちらもよく見ます。
こちらはデザインが素敵だったので(*^^)
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(2)ファスナータイプ
こちらは特に介護用、ではなくても、
普通に靴屋さんで見かけます。
マジックテープタイプと同じく着脱がしやすいですよ。
こちらは特別気にされることなく、
お店にて選ばれてよいと思います。
こちらはサイドにファスナーがついています。
こういうのもよいかもしれませんね。
3⃣その他
番外編といいますか、
中には小学生が履いているような「上靴」を使用されている方もいらっしゃいます。
(因みに。「上靴」って地方によって呼び方が違うみたいですね(^^ゞインスタかなんかで知りました(笑))
この上靴なんですが、正直な感想としましては、あまりお勧めできないかな。
足の甲のゴムの部分で締め付けられてむくみになってしまい、足にゴムの跡がついていることもあるんです。
形状としては履きやすいのですが、
特にむくみのある方にはお勧めできません。
(中にはこれがいい、と好まれる方もいらっしゃいますが。)
4⃣スリッパタイプを使用されてもよい場合
ご利用者様の中にはスリッパタイプを使用されている方もいらっしゃいます。
その方々の共通点として、
◉車いすご利用、かつ歩行や介助による立位も困難の方
(あるいは介助立位可能ではあるが、足の床設置が一瞬のみの方など)
◉足に圧をかけてはいけない方
◉リクライニング型車いすを利用されており、常にティルト・リクライニングを継続されている方(背もたれが倒れるタイプの車いすで、臥床になっている状態に近い)
そういったご利用者様は、足を保護するという意味で、
脚に圧をかけないようなスリッパタイプの内履きを使用されることもあります。
(冬用のモコモコスリッパをはかれている方もいらっしゃいました。)
5⃣装具使用の方
足に装具を付けていらっしゃる方は、
足の甲全体がマジックテープ仕様の内履きを使用されている方もいらっしゃいます。
以下の写真にて形状を参考にされて、専門の方やスタッフの方にご相談されてください。
以上が、施設内で使用していただきたい靴の選び方です。
ご利用者の身体状況に合わせて、
靴選びはとても重要になってきますので、
施設スタッフの方や専門分野の方、靴屋さんとじゅうぶんご相談されて、
靴を選ばれてくださいね。
私のブログが一人でも多くの方の参考になりますように。。。